ザ・ノンフィクション『卒婚夫婦』あらすじと感想。

ザ・ノンフィクション

 

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♪生きてーるー生きてーいるー。

のエンディングテーマで有名なザ・ノンフィクション

日曜午後2時からフジテレビで放送されるこの長寿番組(1995~)を、僕は毎週楽しみに見ているのですが、今回の『消える結婚~男と女の行く末は~』がとても面白かったので記事にしてみました。

 

今回の主人公は、「卒婚夫婦」。

広岡守穂(ひろおか もりほ)さんと奥さん立美(たつみ)さんで「俺達は合わない」と言い合っている場面ですが、なんとこの夫婦は夫婦になってもう45年だそうです。二人とも金沢出身で中学校の同級生。結婚後5人の子供にも恵まれ、幸せな結婚生活を送ってきたかにみえる夫婦ですが、実はこの2人ある理由から別居生活を続けてきました。旦那さんはこの夫婦の関係を「卒婚」と呼んでいます。結婚からの卒業を略した言葉、「卒婚」。卒婚することで、お互いに束縛されない、自立した夫婦関係を目指してきた旦那さんですが、今、そんな夫婦に危機が訪れようとしていました…。

 

卒婚夫婦の危機

登場人物は、共に65歳の熟年夫婦。

旦那さんの広岡守穂さんは、東大卒後に学者の道へ進み、現在は中央大学の教授。奥さんの立美さんも旦那さんと同じ金沢出身です。2人は中学の同級生で、19歳で付き合い始めて学生結婚。その後5人の子供に恵まれました。

5人の子育てはとても大変だったと振り返る立美さん。子育て真っ最中の頃は、とにかく食べさせる事と学校に行かせる事と健康面の事だけを考えていて毎日それはもう大変だったと…。

髪の毛ももう真っ白でその苦労が伺えます。

広岡家は旦那さんが教授で子供もたくさん居てって、周りから見れば誰もがうらやむような家庭ですが、ある時夫婦に転機が訪れます。それは子育てがひと段落した40代後半の頃、立美さんが故郷の石川県議会議員に当選したのです。立美さんは女性目線での政策を打ち出したりと活躍しなんと12年も議員を務めました。

しかし、そんな頃から夫婦に転機が訪れます。

この議員時代には、立美さんが金沢での生活を余儀なくされ自宅に居ないくらしが長く続き、ほぼ別居状態だったそうです。旦那さんは東京で教授の仕事。奥さんは金沢で議員の仕事。2人はそれぞれに違う場所での生活を続けた結果、結婚からの卒業、いわゆる「卒婚」状態に…。

そして立美さんは6年前に議員を辞めたあとも、東京と金沢を行き来するという生活を今でも続けているんだそうです。なんでも金沢で福祉ボランティアをしているんだそうです。

そんな2人の卒婚とは、

①夫婦別会計

外食も割り勘で自分の出費は自分で払う。お互いにお金をいくら持っているか知らないそうです。

②家事は分担

「家事は気付いた方がする」が原則だそう。

③お互いを束縛しない

「夜外出しようが一泊旅行に行こうがそれを咎めてはいけない。不倫みたいなケースは想像しないようにしてる。疑えばそれは束縛になる」だそうです。

 

これが2人の「卒婚」らしいのですが、なんとも寂しいですね。

 

そんな旦那さんは、奥さんのある事が気になっているそうです。

それは、奥さんが髪を染めない事。

「髪を染めて昔みたいに化粧もしてオシャレもしてほしい」「昔みたいにバリバリ活動的に」という思いを奥さんに抱いている旦那さん。かたや「髪は染めない」「これの何がいけないの?」「坊主頭が良いと思ってる」と主張する奥さん。

なかなかかみ合いません。どうやら旦那さんは議員時代のようにもっとバリバリ輝いた第2の人生を送ってほしいという思いがあるようですね。

そんな両親の事を、同居する32歳の二男はこう言います。

「いいパートナーだとは思いますけど、たまにヒヤヒヤするような場面はありますね」

 

 

そんなある日、旦那さんは奥さんにこんな事を言ってしまいます。

「どっちかって言うと、波風立てずに、でもし波風が立ったら自分の身を守って生きて行こうっていう風に見える。それは男に依存してるんじゃないの?根っこの深いところで。変に頼ってる所があるんじゃないの?平穏無事にっていう生き方はやめてほしい!」

それを聞いた奥さんは、

「生き方っていろいろあるんだよね。自分が一番気持ちよく過ごせる状況を私は大事にしたいのね」

立美さんは現在、近所に小さい畑を借りて野菜作りを始めているんだそうです。農業をライフワークにしたゆったりした今の人生に凄く満足しているという立美さん。

しかし旦那さんはこう言います。

「その野菜を紹介して商売にしよう!そうすればもうひとつ上にいける…」

立美さんはあきれてました…。

 

「卒婚」、次のステージへ

実は守穂さん、投資用のマンションを購入していました。

現在は賃貸に出しているそうなのですが、自分が定年後に1人でここに住むことも考えているそうです。

「仕事をリタイヤしてずっと家に居るっていうのはお互いにね…。結婚してからずっと生活のスタイル変わってきたんですけど、たまに会うからいいなって思う事もあって。老後の時間をうまくマネジメントしなきゃいけないと思います」

 

まとめ

今回は「卒婚」というテーマでしたが、今回のテーマは自分も他人事ではないなという思いで見ました。熟年離婚が年々増え続ける昨今、夫婦が年をとってからのお互いの関係性をどううまく保っていくのか?これはとても大きな課題だと思います。

今回の旦那さんは、「お互いに干渉せずにでもお互いに自立してバリバリ活動して隠居生活はしないようにしよう!そうすれば2人の関係性もうまく行くはず!」というメッセージを伝えたかったんだと思いますが、なかなかうまく奥さんには届いてなかったみたいですね…。

いや今回のテーマは考えさせられました…。

 

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以上、最後までありがとうございました。

 

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