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生ーきてーるー生ーきーてーいるー♪
という事で今回記事にするのは先日ザ・ノンフィクションで放送された「ブータンで愛の告白・別れのとき」です。最後が泣けたので記事にしようと思います。
ブータン恋物語
松尾茜さんはブータン王国で観光開発の仕事をしています。30歳を前に一人「世界一幸せな国ブータン」に移り住み、実に3年ものあいだ観光開発の仕事をする茜さんは、ひとり悩んでいました…。
「このままブータンで仕事を続けるべきか?それとも日本に帰って婚活を始めるべきか?」
ブータンでやりがいのある仕事は出来てるけども、やっぱり一人は寂しいという茜さん、ブータンで出来た友達に「早く結婚して子供がほしい」と漏らす場面もありました。
しかしある日、仕事を通じて7歳年下のブータン人のティンレイと知り合います。
ティンレイは礼儀正しい好青年。茜さんも彼のデートの誘いを快く受け後日2人はデートに…。そしてなんとその初デートでティンレイから愛の告白。
「君を愛してる」
「冗談?」
驚く茜さんは思わずそう聞き返すと、
「冗談じゃないよ、本当の気持ちさ」
とティンレイ…。
ティンレイの誠実で真面目な人柄に惹かれ茜さんはその後すぐに交際をスタート。そして交際からわずか数週間後には、
「君と結婚したいんだ、結婚してくれるかい?」
とプロポーズ。
早すぎるプロポーズに茜さんはさすがに戸惑いを隠せない様子。その後も茜さんは答えを出せずにいました…。
ブータンで同棲生活
そして年月は経ち1年半後…。
2人は同棲を始めてました。
茜さん33歳、ティンレイ26歳。住まいはけっこう広く、壁には2人が映った写真が飾られたりと幸せな様子…。
ティンレイは観光ガイドの仕事を続けながら、半年前から「ブータンワイルドライフディスカバリー」という旅行代理店を始めてました。しかし旅行代理店の仕事はあまりうまくいかず家にいる事がほとんどで、そのため仕事で忙しい茜さんに代わって家の事はほとんどティンレイがこなしてました。
↓はブータンの「ハ県」の観光開発プロジェクトを進める茜さんが忙しく働いている様子。
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キャリアか?結婚か?
そんな同棲生活を送る2人ですが、茜さんは未だにプロポーズに対する答えを出せないままでした。
実は茜さん、一ヶ月後にブータン駐在の契約が切れるそうなのです…。
そしてそれに合わせて日本に帰るという茜さん…、帰国後は大学院に進む事が決まっているそうで、さらなるキャリアップを目指すようです。茜さんの昔からの夢は「国際機関で働く」だったそうで、その為には修士号の取得が条件のひとつなんだとか。
これに対してティンレイは「彼女にとってはキャリアの方が大事なんだよ。結婚したいけどブータンで待つしかないよ」とこぼしてました。そしてある日ティンレイは、茜さんに「必ずブータンに戻ってきてくれるね?」と確認します。でも茜さんはこう答えます。
「帰ってきたいけど100%約束はできないわ」
修士号を取得したあとにどこでどんな仕事するかも分からない中で無責任な約束は出来ないと茜さんはそう言いました。
数日後、茜さんは親友2人と会いました。親友たちはそれぞれ結婚して子供も居ます。
親友の一人タシは、茜さんにこう言います。
「子供が出来て母親になったら修士号を取得するのは無理よ、私は修士号をとるのに賛成」
と。
一方もう一人の親友のソナムは、
「ティンレイが居なくて日本で生きていけるの?ティンレイが一緒に日本に行けば?大学院に行きながらティンレイと暮らすのよ。運命の人は手放してはダメ」
と言います。しかし茜さんもそれは何度も考えたそうです。でも日本語がまったく出来ないティンレイが日本で働く難しさや、ましてや自分は学生に戻るわけだから経済的な事も考えれば現実的ではない…。このまま一緒に居れば何れ悲しい結末が待っている…。茜さんはそう感じていたそうです。
実は、茜さんには悲しい過去がありました。
中学の授業でマザーテレサを知り、世界の人に貢献出来る仕事がしたいと思い始めた茜さんは、慶応大学文学部を卒業後、
大手旅行会社に入社、
そして結婚…。お相手は省庁に勤めるキャリア官僚だったそうです。
しかし、結婚から一年後、茜さんは子供のころからの夢だった、世界を舞台に仕事をする事を決心をし、日本人の募集があったブータン政府観光局で働くことに…。
そしてひとりブータンにやってきた茜さんは、ブータンでの仕事にやりがいを感じ、単年契約を更新し続けてました。
するといつしか日本に居る旦那さんとは気持ちもすれ違いになり、離婚する事になりました。キャリアを優先し愛する人を失ったのです。
ティンレイとの問題もこの時とまったく同じと二の足を踏む茜さん。
キャリアを追いかけ国際機関で働く夢を叶えたい。でもその事が原因でティンレイとの関係が悪くなっていくのが怖い。茜さんはティンレイに別れを告げる事にしたのです。
別れの時
そして帰国の20日前、
茜さんはついにティンレイにこう告げます…。
茜「日本に帰ったら自分でもどんな人生になるのか想像もつかない…、誰と出会ってどんな感情を抱くかもわからない。だから同じ関係を続ける自信がないの。必ず結婚するかもわからないのにあなたを待たせるのは辛い。だから別れた方がいいと思うの。そうすればあなただって自由に恋愛できるでしょ。あなたを残してブータンを去る罪悪感に苦しむこともないわ」
ティンレイ「僕は2年待つのになんで待てないの?愛してるなら待てるはずだよ。僕は嫌だ…。心から愛している。だから君が卒業するまで待つよ。僕たちはずっと一緒にいるんだ」
どこまでもまっすぐなティンレイの言葉に、この日別れる決意で来た茜さんの心は揺れていました。
帰国の2日前、この日は茜さんのブータン最後の仕事の日。自分のデスクを綺麗に整頓し電気を消して部屋を出る茜さん。実に5年半を捧げてきた仕事でした。
そして帰国当日。
「これは君が持って行って」
とティンレイは2人の写真を手渡しました。
空港までの車の中で涙を流す茜さん…。5年半ものブータンでの暮らしそして何よりティンレイと離れ離れになる事を思い涙が止まりません。
そして別れの時…。
空港前で抱き合って別れを惜しむ2人。でも2人は遠距離で関係を続けることにしたそうです。ティンレイのまっすぐな気持ちが茜さんの心を動かしたんですね。
そして、搭乗手続きを終え飛行機に乗り込もうとした茜さんにティンレイから電話がかかってきました。
「えっどっち側?」
「お城の方?」
とあたりを見渡す茜さん。と、次の瞬間。
「おぉ!」
ティンレイが崖の斜面に立って横断幕を掲げていました。
そこには、I LOVE YOU の文字が。
茜さんに向かって大きく手を振り続けるティンレイ。
茜さんもそのティンレイに向かって大きく手を振り返します。
「早く会いたい。日本に来てね」
電話越しにティンレイにそう話し、茜さんは飛行機に乗りこみました。
飛行機の中の茜さんに動画が送られてきました。ティンレイからのメッセージ動画です。
そこには、
大好きなアカネへ
手紙を書こうとしたけど、この方が伝わると思った
君との最後の1年は本当に幸せだった
僕は君の理想の男じゃなかったかもしれない
でも最高の夫になれるように頑張るんだ
たくさんの経験を積んで強い男になる
君と一緒に居たいんだ
楽しい思い出をつくって
家族になるんだ
僕は待つよ
この体から魂が抜けてなくなるまで
とありました。
まとめ
こんな男、現代の日本にはなかなか居ないんじゃないでしょうか?
最後の、「僕は待つよ、この体から魂が抜けてなくなるまで」は鳥肌が立ちました。
茜さんも夢は夢で追いかければいいし、ティンレイもきっと茜さんの支えになるし、この2人は絶対幸せになって欲しいです。
この2人の追跡を強く希望します!
今回こうして、「ブータンで愛の告白・別れのとき」ブログ記事にしてみましたが、実際はもっと感動するので是非FODで見て頂きたいと思います。ザ・ノンフィクションの全動画を見れますから、おすすめです。しかも通常月額888円が、初月31日間は無料です。
以上、最後までありがとうございました。
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